社会人として大切な心構えはチームとして支え合う精神

• 組織で働く社会人として

チームとして支え合う精神を

あなたは「応授援＝オウジュエン」を知っていますか？社会人としての心得は多岐に渡り、どれも大切な事ばかりですが、あえてひとつで考えるとしたら「応授援精神」になるのではないでしょうか。「応授援」は造語ですが、この意味は「応援かつ授援」、つまり支援を授ける精神でいきましょうという意味です。

お手伝いする精神

人間は1人では生きていけません。普段の生活で考えると、食事の食材は農業や酪農、漁業を営む人がいなければ食べる事ができませんし、蛇口から出る水を飲めるのも、水の供給を行う人がいるからこそです。地域でも職場でも同様に、さまざまな人からの支えで自分が成り立っています。しかし、近年は人との関係がますます希薄になってきています。都心では、隣に住んでいる人の顔も知らないと言います。顔見知りならお願いできる事も、赤の他人となれば躊躇せざるを得ないでしょう。つまり、簡単にお願いできない環境になっているのです。ですから、自分から積極的に「何かお手伝いしましょうか」と声をかける「応授援精神」が必要になるのです。

情けは人の為ならずの精神

近年、仕事環境は業務の細分化や専門化が進み、本人でなければわからない業務が増えています。それは仕方ないとしても、だからといって困っている人がいても知らない振りをするのは違うと思いませんか？こんな時代だからこそ、困っている人がいれば声をかけるべきだと考えます。声をかけた相手は、自分の事をみてくれる人がいると思えば安心できますし嬉しくもなります。実際に役に立てるかはわかりません。しかし、周囲に気を配り、言われなくても積極的に気遣いができれば、より良い関係を築けます。
「情けは人の為ならず」と言いますが、真の意味をご存知ですか？この言葉には続きがあり、「巡り巡って己が為」となります。人を思いやるのは相手の為だけではなく、その思いはいつか巡って自分に返るという意味です。見返りだけの授援は相手に見破られてしまいますが、真の思いやりを持って応授援を行えば、自分がピンチの時に必ず救いの手を差し伸べてもらえます。人間は互いに思いやりを持って支え合う事で生きていけるのです。

笑顔のあるコミュニティ作り

応授援精神を持つには、まず人に興味を持つ事が必要です。ひとりひとりを気にかけ、どんな人なのか、どんな仕事をしているのかと興味を持てば、必然的にコミュニケーションがとれるようになります。普段から笑顔のあるコミュニティはここぞという時に強い力を発揮します。応授援を心がけようと思う人は、朝の挨拶から始めてみましょう。挨拶は声掛けの第一歩です。笑顔で元気に「おはようございます！」の声掛けを早速始めてみましょう。